Can patellar tendinopathies be healed in competitive season?
- Yudai SASAKI
- Dec 18, 2015
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膝蓋腱炎はオーバーユース障害の中でも代表的なものの一つで、バスケットボールやバレーボールなどのジャンプを多用する競技では、ジャンパー膝という呼称にもあるように、非常に頻繁に起こるケガである。
最近では、膝蓋腱炎の背景には単なる損傷・炎症ではなく、炎症〜変性という一連のプロセスが存在することが指摘されている。この改善のためには、一定期間のエナジーストレージの減少や、ジャンプやスプリントの禁止などが必要なため、多くの患者・アスリートにストレスフルな要求を強いる場合もある。

上記の研究ではシーズンオフとシーズン中の練習時間の違い、膝蓋腱炎の痛みの発生、そしてその際の腱の超音波画像所見を調査している。
その結果、シーズンイン中は66.3%の選手が、腱の痛みの程度・画像所見ともに変化がないものの、16.6%は増悪(痛みの発生または画像所見の悪化)、11.2%は改善(痛みの消失または画像所見の改善)に転じていた。
この結果から、理学療法士はシーズン中も運動量を減らすことなく治療が可能であると判断することが出来るだろうか?
また、改善に転じた対象者の中には、腱の画像所見が変わっていないにも関わらず症状が消失していたものもいることは興味深い。
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