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Case Study

 

ケーススタディと聞くと否定的なイメージをもたれることは少なくないそうです。その理由として一般化できない理論であったり、ケース選択にバイアスがかかる、無秩序なリサーチデザイン、主観的である、再現性に乏しいなどといったことが取り沙汰されています。

Gerring(2007)によれば、ケースとは単一時点あるいは一定期間にわたり観察された、空間的に限定された現象であると定義し、次にケーススタディとは、単一のケースを徹底して研究したものであり、その研究目的が、そのケースのより大きな階層(すなわち母集団)へと光を注ぐものであるとしております。またBoylingとJull(2004)は徒手療法実践は根拠に基づく理学療法実践のさらなる発展における臨床家の使命として、実践に基づいた根拠(practice-based evidence)を科学的レベルまで持ち上げていくことと指摘しています。否定的なイメージの一方、私たち臨床家の一つ一つの緻密な経験がよりよい理学療法サイエンスの発展につながる可能性があると言え、またそうした知識や技術を患者やクライアント、対象者に直接還元できるのは紛いもなく私たち臨床家しかいません。

このページでは主に単独の症例にフォーカスし、多くの先生方に吟味していただくことによって、エビデンス発展への一助となること、または症例報告をしていただいた先生の臨床実践に対するアシストとなることを目的にしています。私たちPhysio TETRISメンバーによる症例報告のみならず、多くの先生方からケースを募っております。是非、ご連絡頂ければと思います。

尚、個人情報保護の観点からケーススタディについては会員制とさせていただき、ログイン後にご覧いただけるようになっております。ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

文献

  1. Boyling JD, Jull GA. The future scope of manual therapy. In Greive's Modern Manual Therapy The Vertebral Column 3rd ed. ELSEVIER. 2004.

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