Pain type
- HIroki Saito
- Sep 26, 2015
- 2 min read

患者さんは痛みをだるい、ヒリヒリ、電気のような、燃え上がるような、鋭いなど様々な形で表現します。問診の中ではそのような表現や疼痛増悪因子、軽減因子から痛みのいくつかの種類に分類します。これらはnociceptive pain, inflammatory pain, neuropathic pain, functional pain, mixed painです。
Nociceptive painは抹消神経からの侵害受容器からくる痛みです。分類させれれば、その刺激になっているのも(例えば運動様式、姿勢など)を改善させます。
Inflammatory painは急性外傷のhistoryがあり、 痛みは持続的そして夜間もしくは朝の痛み、硬さを伴います。もちろん視診や触診におけうる炎症所見も大事です。これに分類されれば、一般的な抗炎症処置例えばNSAIDsなどの抗炎症の薬物がメインとなります。RAやosteoathritisもそれぞれややメカニズムが違うのそれに応じた薬が必要かもしれません。
Neuropathic painにおいてはやや診断が難しいですが、燃えるような痛み、軽いタッチでも痛む(allodynia),しびれやチクチクするような感じ、糖尿病などの病歴、画像所見、神経根症状などから総合的に判断します。部類されれば理学療法だけではなく、gabapentinやpregabalinなどの特異的な薬物との併用も勧められる場合があるのでスペシャリストに相談です。
Functional painは組織のダメージの証拠がなく、痛みが体の広いエリアに広がっていることが多いです。代表例としては、fibromyalgia, irritable bowel syndrome,tension type headacheなどです。
痛みのメカニズムは大部分は問診で決まります。このような分類を頭に入れておいくとそれによってred flagを判断できますし、また理学療法のマネージメントも変わってきます。見えている運動状態を異常と判断して治すべきかはこのような痛みのタイプを判断することが大事な材料になります。
またこれとは別にPeripheral sensitizationやcentral sensitizationなどの用語もありますが、これは基本的にはacuteであれchronicであれまたどの痛みの分類であれ必ず起こっているもので、痛みが起こるメカニズムを分子レベルで説明する用語なので、治療方針を決定するための診断や分類に使わないようです。
Comments