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Cross Hand Illusion

  • Yudai Sasaki
  • Sep 8, 2015
  • 1 min read

脳には痛み専用の領域というのは存在せず、複数の脳領域が作用しあってPain Matrixとして痛みの認知、運動・自律神経反応といった出力を行っていると考えられています。

そして脳では痛みをBody Imageに投射して認知していると言われています。

切断・離断に多く見られる幻肢痛はこのBody Imageの障害が原因と言われており、最近では腰痛や変形性ひざ関節症でも同様の障害が起こっていることが報告されています。

Moseley GL: Spatially defined modulation of skin temperature and hand ownership of both hands in patients with unilateral complex regional pain syndrome . Brain 2012:135:3676-3686

http://brain.oxfordjournals.org/content/brain/135/12/3676.full.pdf

この研究では、CRPSの患者を対象にBody Imageの障害を説明しています。

CRPSの患者は、ベースライン評価では患側の手の温度の低下と刺激認知のタイミングの異常(同時に手に刺激をしても患側を早く刺激したと認知する)が観察されました。

しかし左右の手を交差すると、いずれの結果も逆転し、健側に上記の反応が観察されたとしています。

つまり、脳は右手、左手をそれぞれ認識しているのではなくて、空間上の左側と右側を認識しているという推測ができます。

ちなみにこの反応は健常者では起こらないため、CRPSの患者はなんらかの理由で空間認知が器用にできなくなっていると考えられています。


 
 
 

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