神経系の評価と治療
- Hiroki Saito
- Aug 18, 2015
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頸部の伴う腕の痛みや腰痛に伴う下肢痛は存在するメカニズムが様々あり、そのため治療のアプローチが変わります。
Toby hallが提唱する分類では、
①neuropathic pain(NP) sensory hypersensitivity
②NP compressive hypersensitivity
③Peripheral nerve sensitization
④Musculoskeltal
に検査により分類します。①に分類(LANSS scaleによって)されれば、オーストラリアでは基本的に理学療法ではなく,他のマネージメントがメインになります。②では、圧迫された神経を除圧する治療が展開されます。この一つの例としては、頸部に対して椎間孔を広げるような徒手療法があります。③では、神経に対してスライドを加えたり、モビライゼーションにより小さい刺激を与えて、神経の敏感さを取り除きます(desensitization)。④では通常の理学療法を行います。これらの分類を行うためには、LANSSの活用法、自動運動テストによる神経系のスクリーニング、神経のprovocation testまた神経の触診、反射、筋力検査などを行います。
神経の損傷によってそもそも痛みが出る人は少ないですが、このようなシステマチックな評価をすることで、必要な人へ必要な治療をできるので治療効果が群とあがります。詳しくは以下の二つの文献を参考にしてください。
1)Schafer, A., T. Hall and K. Briffa. "Classification of Low Back-Related Leg Pain--a Proposed Patho-Mechanism-Based Approach." Man Ther 14, no. 2 (2009): 222-30.
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