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What's EBM?

  • Yudai Sasaki
  • Apr 8, 2015
  • 3 min read

EBMって?

この間、友人と話している中で、「臨床研究ってどんだけ意味あるんだろう」という話になりました。 そこで恐れ多くもEBMについて書かせていただきたいと思います。 研究論文の増加や根拠に基づいた医療を重んじる時代の風潮に伴い、エビデンスを使った治療を選択する必要性が増してきました。 例えばPubmedで「low back pain manual therapy」と検索してみると1000件以上ヒットするのでページの右上の部分に年代別の論文数の推移が表示されます。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/… 2000年付近から論文の数は急増し、治療ぞれぞれに科学的裏付けを求める時代の流れがうかがえます。この風潮はまだまだ日本の理学療法会では遅れているようですが、PT協会のHPでEBPTに関するチュートリアルを紹介したりと今後日本でも活発化することは間違いないでしょう。 https://www.japanpt.or.jp/ebpt/

でも実際のところ、科学的エビデンスを簡単に適応できる患者はどのくらいいるでしょうか?前回の斎藤君の投稿でも出ましたが、RCTの結果を直接的に適応できる患者がどのくらいいるかと言われれば、質の高い論文になるほど対象が絞られるために簡単に適応できる患者はあまりいないのかもしれません。 でも逆に除外/取り込みの基準を緩めてしまえば、研究の質を落とすばかりか、データのばらつきが増加し目的とする結果がでないということになるかもしれません。

では臨床にきちんと適応できる臨床研究って何ってことになりますが、 この問題の解決のために一度私たち若い理学理学療法士は(若くなくてもいいかもしれませんが)EBMの起源に立ち返ってみる必要があるように思います。

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4056639/ このエッセイによればEBMの起源は「主権中心的医療からの脱却」です。つまり偉い先生に言われたままに治療を受けるという受け身な医療体制を見直すためにできたものになります。 このような考えのもとADLやQOL,さらには昨今のQODという言葉が生まれてきたのかもしれません。

EBMの定義として有名なSackett1996の定義では次のようにEBMを表現しています。 "the conscientious, explicit and judicious use of current best evidence in making decisions about the care of the individual patient. It means integrating individual clinical expertise with the best available external clinical evidence from systematic research.” http://www.ncbi.nlm.nih.gov/…/PMC2349…/pdf/bmj00524-0009.pdf 僕はこの定義を読むたびに関心するのですが、 要は目の前の患者に最適な情報を思慮深く適応しようね、でもその情報量ってのは環境によっても大小あるし、臨床的な考えを持って使ってね的な話です。 臨床家はその経験をもって患者に最もフィットする情報の適応の仕方を考えなければならないし、同時に研究者は臨床のニーズに十分に応えられるような研究を実施しなければならない。そんなお互いの努力が合致するEBMのあり方が今後問われるのだと思います。


 
 
 

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