海外の徒手療法コース
- Hiroki Saito
- Apr 6, 2015
- 3 min read
こんにちは。いろいろ機会があってオーストラリアの理学療法のコースについて調べる機会があったので、参考までに紹介します。
整形外科について言えば、治療法にエビデンスがまだなくても、運動系のスペシャリストであるPTはアセスメントを含めた徒手療法をしっかり勉強する必要があると思っています。ただなにをじゃあ勉強しようと考えた時に派閥などがいっぱいあって、何がどうなってるのがよくわからないと思っました。
そんな感じで調べていたらIFOMPTとい国際徒手療法連盟という機関があるようです。その機関が認定している世界のいくつかの大学でエビデンスの使い方も含めある程度共通した認識、コンセプトのもとで教育が受けられるようです。 http://www.ifompt.com/MOs+and+RI…/Learning+Institutions.html
そのことやまた今まで渉猟してきた文献などを踏まえると、アドバンス的なことを学びたければ、オーストラリアは教育がしっかりしている国の一つだと思います。特に英語さえできれば僕らのような海外の人がはいりやす環境でもあります。アメリカについてもIFOMPT認定のコースがありますが、いわゆるresidency program といって現地でPT免許持っている人が対象です(お金と根性があれば、アメリカのDPTっていう選択肢も面白そうですが)。一方、オーストラリアは日本を含め海外のPT免許があれば様々コースがあります。代表例では、一年の修士のコースワークです。これは一般的なリサーチの修士とは違い、一年間臨床の技術を磨くところです。有名どころでいうとリーズニングで有名なマークジョンがいる、南オーストラリア、研究(特に腹横筋で)有名なクイーンズランド大学、サリバンなどの教授陣が充実しているカーティン大学などこれらはすべてIFOMPT認定ですので卒業後にはOMT(Orthopedic Manual Therapist)の資格がもらえます。まだ実際にコースに行ったとこはありませんので、細かいことはわかりませんが、しっかりとしたリーズニングスキル、知識、技術が身につくと思います。
また一年のコースでなくてもmanual conceptという数週間のコースを提供しているところもあります。 http://www.manualconcepts.com
例えば、徒手コースであれば4週間です。カーティン大学の徒手療法コースの一部の授業が受けられるみたいです。こちらは英語の基準とかがないので、ある程度英語ができるのであれば誰でも受講できます。日本のPTで何人かは行っているのは聞いたことがあります。
いずれにせよオーストラリアはコースを受けるのにはいい場所かもしれません。ただ大学入学となるともちろん英語の基準をクリアしなくてはいけません。IELTSというテストですが、これが正直かなりしんどいです。ただテスト自体はよくできているので、この勉強をするとある程度の語学力はつきます。近年この基準が変わったのも影響があると思いますが、マスターに入る学生が減って、いくつかのマスターコースはなくなる予定です。 英語についてはできて損は絶対ないと思いますので、数年の時間を捨てでも英語を勉強するのも僕は一つの選択だと思います。オーストラリアで少し住んでみて思うのが、やはり自分を含め日本人は英語をしゃべれない人が多いです。逆にアジアでいうと中国人、韓国人はは自分の意見をしっかり言えますし、もちろんラテン系ヨーロッパ系も語学力は比較的高いです。英語をしっかり話せて世界の流れをうまくつかめるPTが増えてくれば、日本でやってることが海外でも認められ、また海外の知識も日本に入ってきやすくなりいわゆるガラパゴス状態はなくなっていくのではと思います。もちろんガラパゴス状態でもいい面はたくさんありますが。
以上は徒手のアドバンスを勉強するための情報ですが、免許をとるコースもあります。こちらはかなり時間とお金を費やすと思いますが、オーストラリアで働く権利がもらえますのでとてもいい選択だと思います。
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