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エビデンスを使う
臨床的な疑問を解決するためにどのようにエビデンスを使うべきか、この問題の解決のためにまずは臨床家個人が抱えている疑問がどのような問題なのかを整理する必要性があります。例えば、臨床に出て間もない方や臨床実習生の場合には「変形性膝関節症とは?」というそもそも論的な疑問を持つ方もいることでしょう。このような問題については、難しいデータベースを使用するよりも単に教科書に頼った方が良いことでしょう。一方で、経験を重ねていくうちに「変形性膝関節症と甲状腺機能疾患の関連は?」とか「変形性膝関節症へのエクササイズ頻度による効果の違いは?」といったより高度な臨床疑問を持つようになります。このような場合には一般的に教科書がその答えやヒントを与えてくれることは少なく、各種データベースがその力を発揮してくれます。このように臨床家の経験によっても背景となる部分の問題を疑問視するのか、それとも前景となる部分を疑問視するのかには差が生じてきます(1)。
ここでは主に前景疑問に対して、EBMのステップについて解説していきます。それぞれの項目をクリックしてください。

EBMのステップ
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